逸木裕さん『彼女が探偵でなければ』刊行記念イベントに出ます
逸木裕さんにお声がけいただき、10月3日(木)にブックファースト新宿店で行われる『彼女が探偵でなければ』(KADOKAWA)の刊行記念イベントに出させていただきます。
前作『五つの季節に探偵は』がとても読み応えのある謎解きミステリー作品集で、続編を楽しみにしていました。オンライン配信もあるようなので、ご興味のある方はぜひよろしくお願いいたします。
詳しくはこちら。
(2024/9/14)
『ぼくは化け物きみは怪物』刊行によせて
2024年8月21日に光文社から短編集『ぼくは化け物きみは怪物』が刊行されます。光文社ではデビュー直後から小説宝石やジャーロで短編を書かせていただいており、本書で三作目の短編集になります。今回のテーマは「怪物」です。
前二作に続き、浅野いにお先生が素敵なカバーイラストを描いてくださいました。
また今回もときわ書房本店さんの店頭やオンラインストアでサイン本をご購入いただくと特典小冊子が付いてきます。
こちらもよろしくお願いいたします。
ここからは収録作品の執筆背景などを軽く書いてみようと思います。核心のネタバレは避けていますが、執筆の動機からトリックや趣向が類推できてしまうかもしれないので、気になる方は本書を読んだ後にご覧いただければと思います。
最初の事件
ジャーロNo.92掲載作です。前述の通り本書は「怪物」を共通のモチーフとしているのですが、テーマから作品の内容を考えることは基本的になく、作品を書いた後で共通点を見つけている、というのが実際のところです。
ただ本編は唯一、「怪物」というモチーフから着想した作品で、このテーマで一冊にまとめるならこういうのも書いておきたいな、と思い筆を執りました。念頭にあったものの一つが藤子・F・不二雄先生の短編で、これをミステリーでやるならどうするか、ただ設定を置き換えるのではなく、より立体的に謎解きに活用するにはどうすればいいか、といったことを考えました。
大きな手の悪魔
光文社文庫のアンソロジー『Jミステリー2023 SPRING』掲載作です。東野圭吾先生を始めとする錚々たるラインナップに加えていただいたこともあり、こんなことは二度とないはずだから良いものにしよう、と気合いを入れて書きました。
アイディア自体は長年温めていたもので、実は他の機会に提案したこともあったのですが、芳しい反応が得られず(冗談を言っていると思われたのかもしれませんが)、ここでようやく書くことができました。ただ以前の筆力や環境では思い通りに書き切れなかった気もするので、このタイミングで書けて良かったとも思っています。
奈々子の中で死んだ男
ジャーロNo.80掲載作です。あるトリックについて考えていたとき、これとそれを組み合わせればひときわ大きなマジックを生み出せるのでは、と思い立ち、そこから物語をつくっていきました。自分の小説にはあまり出てこない「事件の関係者に一人ずつ話を聞きにいく」場面があり、やはり謎解きミステリーはこうじゃなくちゃ、と胸を躍らせながら書きました。
モーティリアンの手首
ジャーロNo.85掲載作です。本格ミステリ作家クラブのアンソロジー『本格王2023』にも収録していただきました。
本編でやりたかったことは二つあります。一つは、一つの死体を巡って複数人が議論をする、という好みのシチュエーションをじっくり描くこと。最近は多重推理を一捻りしたような作品を書くことが多かったため、この作品では今一度、自分の好きなものの原点に立ち戻ったような感覚がありました。もう一つのやりたかったことはどう書いてもネタバレになってしまいそうなので、ここでは控えておきます。
天使と怪物
書き下ろしです。これもネタバレせずに言及するのが難しいのですが、あるタイプの謎解きミステリーを書いていると、その構造が本質的に持っているいかがわしさ(?)のようなものを感じることがあり、それをそのまま謎解きに組み込むことができないか、といったことを考えて書きました。
以上、奥歯に物が挟まったような表現ばかりでよく分からない文章になってしまったかもしれませんが、各作品の執筆の背景を書いてみました。
読者の方にもぜひ、本書の謎解きを楽しんでいただければと祈っています。
※転載などは行わないようお願いいたします。
(2024/8/19)
『これが最後の仕事になる』に掌編が掲載されます
『これが最後の仕事になる』(2024年8月7日発売、講談社)に掌編『事故をつくる男』が掲載されます。
24人の作家が「これが最後の仕事になる」という一文で始まる掌編を書く、というメフィストリーダーズクラブの企画をまとめた一冊です。
(2024/8/2)
『ぼくは化け物きみは怪物』が刊行されます
新刊『ぼくは化け物きみは怪物』が光文社より刊行されます。発売日は2024年8月21日です。
2022~2024年に発表した短編4作に書き下ろしの中編を加えた作品集です。よろしくお願いいたします。
(2024/7/31)
「ひとひら怪談 空」に寄稿しました
5月19日(日)の文学フリマ東京で販売される「ひとひら怪談 空」(薄禍企画)に掌編を寄稿しました。
会場へ足を運ばれる方はぜひ手に取っていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
(2024/5/11)
有栖川有栖先生のトリビュート企画に参加しました
有栖川有栖先生のデビュー35周年を記念したトリビュート企画に、 短編『ブラックミラー』を書かせていただきました。
別冊文藝春秋2024年5月号およびWEB別冊文藝春秋でお読みいただけます。別冊文藝春秋には夕木春央先生の『有栖川有栖嫌いの謎』、オール讀物5月号には一穂ミチ先生の『クローズド・クローズ』も掲載されています。
よろしくお願いいたします。
(2024/4/19)
STORY BOX5月号に短編が掲載されます
STORY BOX5月号(小学館、2024年4月10日配信)に短編『そして誰もいなくならないためのたったひとつの冴えたやりかた』が掲載されています。
「DETECTIVE FICTION」という連作の一編で、本格ミステリーの定型的な素材を使いながら、定型に収まらない物語を描く、というようなことを考えております。
こちらから無料で読むことができます。ぜひよろしくお願いいたします。
(2024/4/10)
紙魚の手帖vol.15に短編『眼球は水の中』が掲載されます
紙魚の手帖vol.15(東京創元社、2024年2月9日発売)に短編『眼球は水の中』が掲載されます。
『尻の青い死体』に続く連作の2作目ですが、内容の繋がりはないので、こちらから読んでいただいても大丈夫です。ぜひよろしくお願いいたします。
(2024/2/9)
ジャーロ No.92に短編『最初の事件』が掲載されます
ジャーロ No. 92(光文社、2024年1月26日配信)に、短編『最初の事件』が掲載されます。
よろしくお願いいたします。
(2024/1/24)
小説新潮「作家からの年賀状」に参加しました
小説新潮2024年1月号の「作家からの年賀状」企画に参加させていただきました。ご応募いただいた方1名に年賀状が届くという企画です。よろしくお願いいたします。
(2023/12/21)