『本格王2025』に短編『誰も読めない』が収録されます
本格ミステリ作家クラブの年間アンソロジー『本格王2025』(講談社文庫、2025年6月13日刊)に、短編『誰も読めない』を収録していただきました。
『誰も読めない』は小説現代の「将棋と小説」特集に寄せた短編です。ぜひよろしくお願いいたします。
(2025/6/9)
『新しい法律ができた』に掌編が収録されました
『新しい法律ができた』(2025年5月21日発売、講談社)に掌編『ぜんぶミステリのせい』が収録されています。メフィストリーダーズクラブの企画をまとめた一冊です。よろしくお願いいたします。
(2025/5/19)
『スクイッド荘の殺人』の解説を書かせていただきました
2025年5月20日に発売される東川篤哉先生の『スクイッド荘の殺人』の文庫解説を書かせていただきました。
デビュー二十周年記念作品として刊行された烏賊川市シリーズの長編です。東川先生のユーモアミステリーの魅力について、自分なりに書かせていただきました。ぜひよろしくお願いいたします。
(2025/5/12)
同人誌『発禍点』に寄稿しました
水那小会の同人誌『発禍点』に掌編『犬のように』を寄稿しました。
2025年5月11日(日)の文学フリマ東京で販売される他、5月10日(土)の『ひとひら怪談 森にしずみ 水にすむ』発売記念イベント(芳林堂書店高田馬場店)でも販売される予定です。
よろしくお願いいたします。

(2025/4/26)
STORY BOX 2025年5月号に短編が掲載されました
小学館の電子雑誌STORY BOX2025年5月号(2025年4月10日配信)に短編『ディテクティブ・コスモス』の後編が掲載されています。
連作「DETECTIVE FICTION」の一編です。前編はこちら。
(2025/4/10)
『ひとひら怪談 森にしずみ 水にすむ』発売記念イベントが行われます
2025年5月10日(土)、芳林堂書店高田馬場店にて『ひとひら怪談 森にしずみ 水にすむ』発売記念イベントが行われます。トークショーとサイン会があり、自分はサイン会のみ参加させていただきます。よろしくお願いいたします。
詳しくはこちら。
(2025/4/3)
文庫版『死体の汁を啜れ』刊行に寄せて
実業之日本社文庫より『死体の汁を啜れ』が2025年4月4日に発売されます。2021年8月に刊行した作品の文庫化ですが、あらためて執筆の背景について少し書いてみたいと思います。ネタバレはありません。
本作は「奇妙な死体」をテーマにした連作短編集です。『豚の顔をした死体』『何もない死体』『血を抜かれた死体』『膨れた死体と萎んだ死体』『折り畳まれた死体』『屋上で溺れた死体』『死体の中の死体』『生きている死体』の八編が収録されています。
自分は普段から頭に浮かんだアイディアを書き留めるようにしているのですが、実際に作品にできる数は限られており、大半のアイディアはメモのまま放置されています。もちろん質が低く使えないものも多いのですが、いつか書きたいけれど機会がない、というものもあり、何とかしたいと思っていました。そしてあるとき、自分がとくに気に入っているアイディアに「奇妙な死体」絡みのものが多いことに気づき、西澤保彦先生の『解体諸因』(バラバラ死体をテーマにした連作短編集)のような、奇妙な死体ばかりが登場する短編集を書いてみたいと思い、そこから「殺人事件の発生率が異常に高い街で次々と奇妙な死体が見つかる」という本作の構想が浮かんだのでした。
また自分はデビュー以降、いわゆる特殊設定ミステリを多く書いてきたのですが、本作を書いた時期は「特殊設定のような飛び道具を使わずとも面白いミステリが結局一番面白いのでは?」という気分に傾いていたところがあり、現実に近い舞台でいろいろなタイプのミステリを書いてみたい、という思いがありました。そこで一話ごとに自由度の高い作劇ができるよう、東川篤哉先生の烏賊川市シリーズや西澤保彦先生のタック&タカチシリーズのように、架空の街を舞台に、登場人物を固定せず、視点を入れ替えながらさまざまな事件を描く、という形式を採用することにしました。
今回、文庫化にあたって全話を読み返してみて、「やけに楽しそうに書いているな」と過去の自分が羨ましくなることが何度もありました。続編を一編だけ書いているのですが(THE FORWARD Vol.6に掲載された『刳り抜かれた死体』)、できれば今後も書き続けたいと思っています。

装画は漫画家の石黒正数先生が描いてくださいました。単行本の不穏な雰囲気もとても気に入っているのですが、文庫ではユーモアミステリーらしい賑やかさのある装丁にしたいとご相談し、四人の主役たち(&作中の細かいアイテムも!)を描いていただきました。
また東川篤哉先生がユーモアたっぷりの解説を寄せてくださいました。お陰で最後の一ページまで、とても愉快で贅沢な一冊になりました。
今回の文庫化を機に本作を手に取っていただいた方も、ぜひ楽しんでいただけましたら嬉しく思います。どうぞよろしくお願いいたします。
(2025/3/31)
将棋小説アンソロジー『もの語る一手』が刊行されます
2025年4月7日に講談社より将棋小説アンソロジー『もの語る一手』が刊行されます。小説現代「将棋と小説」特集(2024年11月)の書籍版です。
こちらに短編『誰も読めない』が収録されます。本格ミステリの推理と将棋の読みについて考えて書いた作品です。ぜひよろしくお願いいたします。

(2025/3/25)
文庫版『死体の汁を啜れ』が刊行されます
実業之日本社文庫より『死体の汁を啜れ』が2025年4月4日に発売されます。2021年8月に刊行した作品の文庫化です。

『それでも町は廻っている』『天国大魔境』などの石黒正数先生が四人のキャラクターを描いてくださいました。また解説では、東川篤哉先生にユーモアあふれる文章を寄せていただきました。
ぜひ楽しんでいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
あらすじ
この街では、なぜか人がよく殺される。殺人事件の発生率は南アフリカのケープタウンと同じくらい。そんな牟黒市で見つかる一風変わった死体の謎を追うのは、文字の読めないミステリ作家、深夜ラジオ好きのやくざ、詐欺師まがいの女子高生、事件を隠蔽してばかりの刑事。ミステリ・ランキングを席巻する鬼才が贈る死体大博覧会【EXPO】、開幕!!!
詳細はこちら。
(2025/3/17)
『ひとひら怪談 森にしずみ 水にすむ』が刊行されます
2025年4月18日に掌編ホラー・アンソロジー『ひとひら怪談 森にしずみ 水にすむ』(二見書房)が刊行されます。同人誌として刊行していた『ひとひら怪談』の「水」と「森」をまとめて書籍化したものです。自分は五編を載せていただいています(これのどこが怪談?という感じの話ばかりですが……)。よろしくお願いいたします。

(2025/2/28)